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第6回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

本日は第5回鉄筋組立工事雑学講座!

今回は、海外の鉄筋工事の資格と特徴についてです。

ということで、この記事では、鉄筋工事に関連する海外の主な資格とその特徴について深く掘り下げ、各資格がどのようなスキルや知識を求めるのか、またそれが現場でどのように役立つのかを詳しく解説します。

 

鉄筋工事は建築物やインフラを支える重要な作業であり、その品質や正確性が建物の耐久性や安全性に直結します。特に海外では、鉄筋工事における資格制度が非常に重視されており、専門的なスキルや安全管理能力を証明する手段として重要な役割を果たしています。これらの資格は、国や地域によって異なる特徴を持つ一方で、いずれも高い専門性と安全性を確保するための共通の目標を持っています。


鉄筋工事における資格の国際的意義

国際的な建設現場では、鉄筋工事における資格は単なる技術力の証明にとどまらず、労働者の安全確保、品質保証、効率的なプロジェクト進行を支える重要な要素となっています。さらに、海外では多国籍の労働者が現場に集うことが一般的であるため、資格制度が国際的な共通基準として機能している点も注目すべきポイントです。

資格が求められる理由

  1. 安全性の確保 鉄筋工事は重量物の取り扱いや高所作業を伴うため、資格を取得することで安全対策やリスク管理のスキルを習得します。
  2. 品質の向上 建物の構造物を形成する鉄筋工事では、正確な施工が不可欠です。資格取得者は施工品質を高めるための専門知識を有しています。
  3. 国際的な信頼性 国際的に認知された資格は、労働者のスキルと知識を証明し、多国籍プロジェクトでも活躍の幅を広げる手助けとなります。

海外の鉄筋工事に関連する主な資格とその特徴

以下では、鉄筋工事に関して国際的に認知されている主要な資格とその特徴について解説します。


1. ACI(American Concrete Institute)の鉄筋施工資格

アメリカのコンクリート工学の標準を定める団体であるACI(American Concrete Institute)は、鉄筋施工の専門資格を提供しています。ACI資格は、コンクリートおよび鉄筋工事に関する専門知識を有する技術者の証明として、国際的に高い評価を受けています。

  • 資格名
    • Concrete Reinforcing Steel Installer(鉄筋施工者認定)
  • 対象スキル
    • 鉄筋の正確な配置および固定方法。
    • 設計図や仕様書の読み取り。
    • コンクリートと鉄筋の適切な接合技術。
  • 試験内容
    • 理論試験:鉄筋の規格、配置、結束方法などの知識。
    • 実技試験:現場での鉄筋組み立ておよび配置作業の実践。
  • 特徴
    • アメリカ国内だけでなく、国際的なプロジェクトでも認知度が高い。
    • 鉄筋施工に特化した資格として、実務的なスキルを証明できる。
    • 資格を持つことで、大規模プロジェクトでのキャリアアップが期待される。

2. CSCSカード(Construction Skills Certification Scheme – イギリス)

CSCSカードは、イギリスの建設業界で働くすべての技術者に求められる資格です。鉄筋工事に携わる労働者も、この資格を取得することで現場での作業が認められます。

  • 資格の概要
    • CSCSカードは建設現場で働くための基本資格で、職種ごとに異なるカードが発行されます。
    • 鉄筋工事に関しては、「Steel Fixer」のカテゴリが該当。
  • 対象スキル
    • 鉄筋のカット、曲げ、配置、固定。
    • 設計図に基づく鉄筋の加工および組立。
    • 安全装備と作業基準の遵守。
  • 特徴
    • イギリス国内の建設現場での雇用に必須。
    • レベルに応じたカード(トレイニー、スキルド、マネージャーなど)があり、キャリアパスが明確。
    • 安全講習を受講することで取得可能。

3. NCCER資格(National Center for Construction Education and Research – アメリカ)

NCCERはアメリカの建設業界で広く認知される資格認定団体で、鉄筋工事に関する資格も提供しています。この資格は、教育とトレーニングを重視したプログラムが特徴です。

  • 資格名
    • Reinforcing Ironworker Certification(鉄筋工認定資格)
  • 対象スキル
    • 鉄筋の加工および設置。
    • コンクリートとの統合技術。
    • 高所作業における安全対策。
  • 特徴
    • 教育プログラムと資格試験が一体化しており、現場での即戦力を養成。
    • アメリカ国内での建設業界で広く受け入れられている。
    • 専門技能だけでなく、リーダーシップやマネジメント能力も重視。

4. Red Seal Program(カナダ)

カナダでは、Red Seal Programが建設業界全体で広く認知されており、鉄筋工事の技術者もこの資格を取得することで高い評価を得ることができます。

  • 資格名
    • Red Seal Endorsement for Ironworker
  • 対象スキル
    • 鉄筋の配置、固定、溶接。
    • 大規模なインフラプロジェクトでの施工技術。
    • 建築基準法や安全基準の理解。
  • 特徴
    • カナダ国内での鉄筋工事に関する最高峰の資格。
    • 国際的なプロジェクトでもスキルが認知される。
    • 実務経験と試験を通じて、幅広い能力が認定される。

5. SafePass Certification(アイルランド)

アイルランドでは、鉄筋工事を含む建設業で働くすべての労働者がSafePass Certificationを取得する必要があります。この資格は、安全性に特化した教育を提供します。

  • 対象スキル
    • 鉄筋工事現場での安全作業基準の理解。
    • リスクアセスメントおよび事故防止策の実施。
    • 高所作業や重機使用時の安全対策。
  • 特徴
    • 建設現場での基礎的な安全知識を習得するための資格。
    • 短期間で取得可能であり、実務の第一歩として活用される。
    • アイルランド国内での就業に必須。

資格取得がもたらすメリットとキャリアへの影響

1. 国際的なキャリアの確立

国際的に認知された資格を取得することで、海外プロジェクトや多国籍企業での雇用機会が増えます。これにより、キャリアアップや収入増加が期待できます。

2. 安全性の向上

資格取得者は安全基準を深く理解しているため、現場での事故を未然に防ぎ、作業員全体の安全性を高めることができます。

3. 技術力の証明

資格は労働者のスキルを証明する手段となり、顧客や雇用主からの信頼を得るための重要な要素です。

4. プロジェクトの効率化

資格を持つ技術者が現場にいることで、施工計画の正確性や効率性が向上し、プロジェクトの成功に貢献します。


結論

鉄筋工事における海外の資格は、安全性、効率性、品質を保証するために欠かせないものです。各国の資格はその国の基準に応じた特徴を持ちながらも、いずれも専門性と実践的なスキルを証明する重要な役割を果たしています。

これらの資格を取得することで、鉄筋工事のプロフェッショナルとしての地位を確立し、国内外の建設プロジェクトでより大きな活躍が期待されるでしょう。また、資格取得を通じて安全で効率的な現場運営が可能となり、社会全体に安心と信頼を提供する建設業の基盤を支えることができます。

 

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第5回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

新年あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします

 

本日は第5回鉄筋組立工事雑学講座!

今回は、鉄筋工事の資格と特徴についてです。

ということで、この記事では、日本における鉄筋工事に関連する資格とその特徴について深く掘り下げ、各資格がどのように工事現場で活用されているのか、そして資格取得の意義について詳しく解説します。

鉄筋工事は、建物の基盤を支える重要な工程です。特に日本では地震が多いことから、建物の耐震性を確保するために鉄筋工事の品質が極めて重要視されています。鉄筋工事は、建物の構造部分を形成する鉄筋を組み立てたり、適切な位置に配置したりする作業を指し、高度な技術力と正確性が求められます。そのため、鉄筋工事に携わる作業者には、確かな知識と技能を持つことが求められ、それを証明する資格が必要となります。


鉄筋工事における資格の重要性

鉄筋工事は、建物の強度や耐久性に直結する重要な作業であり、安全性を最優先に進められる必要があります。このため、鉄筋工事に従事する作業者や管理者が資格を取得していることは、現場の安全と品質を確保する上で欠かせない条件となります。

資格が求められる理由

  1. 安全性の確保
    鉄筋工事は、重量物の取り扱いや高所作業を伴うことが多く、事故のリスクが高い作業です。資格取得を通じて、安全基準を徹底的に学ぶことが、作業者や周囲の安全を守る第一歩となります。
  2. 技術力の証明
    鉄筋の配置や組み立てには、正確な寸法管理や設計図の理解が求められます。資格取得は、これらの技術力を持つことの証明となります。
  3. 品質管理の向上
    鉄筋工事が不十分であれば、建物の耐久性や安全性が損なわれる可能性があります。資格保有者は、品質基準を満たすための知識と技能を備えており、工事全体の品質向上に寄与します。
  4. 法律や規制への対応
    日本の建設業界では、労働安全衛生法や建築基準法など、多くの法律や規制が存在します。資格取得者は、これらの規制に則った工事を進めることが求められます。

日本の鉄筋工事に関連する主な資格とその特徴

鉄筋工事に関連する資格は、作業者向けのものから管理者向けのものまで幅広く存在します。それぞれの資格がカバーするスキルや知識の範囲について詳しく見ていきましょう。


1. 鉄筋施工技能士

鉄筋施工技能士は、鉄筋工事の技能を認定する国家資格で、1級と2級があります。これは、鉄筋工事に携わる技術者が最初に目指すべき資格のひとつです。

  • 資格の概要
    • 厚生労働省管轄の国家資格。
    • 2級は実務経験が2年以上、1級は実務経験が7年以上必要(学校卒業者は短縮可)。
    • 技能検定試験は学科試験と実技試験で構成されています。
  • 対象スキル
    • 鉄筋の加工・組立の基本技術。
    • 設計図を基にした鉄筋配置の理解と施工。
    • 高精度な鉄筋組立技術。
  • 特徴
    • 資格を持つことで、鉄筋工事のプロフェッショナルとして認められます。
    • 特に1級取得者は、現場の指導者や監督者としての役割を果たすことが期待されます。
    • 技術の習得だけでなく、設計図の読解力や計画力が求められるため、実務経験が重要です。

2. 登録基幹技能者(鉄筋工事)

登録基幹技能者は、技能者としての知識と経験を活かして、現場での施工管理や指導を行うための資格です。鉄筋工事分野では、現場のリーダー的存在として求められる資格です。

  • 資格の概要
    • 建設業振興基金が認定する民間資格。
    • 鉄筋施工技能士1級を取得後、実務経験を積むことで受験資格が得られる。
  • 対象スキル
    • 工事全体の計画と進行管理。
    • 技術者への指導や育成。
    • 安全基準を遵守した現場運営。
  • 特徴
    • 単なる作業者ではなく、現場全体を管理するリーダーとしてのスキルを習得します。
    • 現場の安全管理や品質向上において中心的な役割を担います。

3. 鉄筋工事主任技術者

鉄筋工事主任技術者は、大規模な鉄筋工事プロジェクトを指揮・管理するための資格です。この資格を持つことで、責任ある役割を担い、プロジェクト全体のスムーズな進行をサポートします。

  • 資格の概要
    • 建設業法で規定された主任技術者の役割を果たす資格。
    • 主に1級鉄筋施工技能士がこの役割を担います。
  • 対象スキル
    • 鉄筋工事の計画策定と進行管理。
    • 他業種との連携を含む全体調整。
    • 法規制の遵守と安全対策の徹底。
  • 特徴
    • 大規模プロジェクトで活躍できる管理者としての能力を証明します。
    • 施工だけでなく、計画立案やチームのマネジメント能力も求められます。

4. 玉掛け技能講習

鉄筋工事では、クレーンを使用して鉄筋を移動させる場面が多く、この際に必要なのが玉掛け技能講習の修了資格です。

  • 資格の概要
    • 労働安全衛生法に基づく資格。
    • 1トン以上の吊り上げ荷重を持つクレーンでの作業に必須。
  • 対象スキル
    • クレーンを用いた資材の安全な吊り上げと運搬。
    • ワイヤーロープやチェーンの選定・使用方法。
    • 荷重バランスの計算。
  • 特徴
    • 鉄筋工事現場で不可欠なスキルであり、作業の安全性と効率を向上させます。
    • 鉄筋の搬入や配置作業を円滑に行うために必要な資格。

5. 職長・安全衛生責任者教育

鉄筋工事では、職長として現場作業員を指導し、安全対策を徹底する役割を担うことがあります。その際に必要なのが職長・安全衛生責任者教育の修了資格です。

  • 資格の概要
    • 労働安全衛生法に基づく教育。
    • 職長やリーダーとしてのスキルを養成。
  • 対象スキル
    • 作業員の安全教育や指導。
    • 作業環境のリスクアセスメント。
    • 事故防止策の実施。
  • 特徴
    • 安全管理と指導力を兼ね備えたリーダーとしての資格。
    • 鉄筋工事現場での信頼性が向上します。

資格取得のメリットと現場での活用

1. 安全性と品質の向上

資格取得者は、安全基準や品質管理について深い知識を持ち、現場でのトラブルや事故を未然に防ぐことができます。

2. キャリアアップ

資格を持つことで、より責任ある役職やプロジェクトへの参加が可能となり、収入や待遇の向上につながります。

3. 現場での信頼性

資格は技術力と知識の証明となり、現場での信頼を得やすくなります。特に1級技能士や登録基幹技能者は、高い評価を受けます。


結論

日本の鉄筋工事における資格は、技術力と安全性を支える基盤であり、建設業界のプロフェッショナルとしての信頼性を高める重要な要素です。それぞれの資格は、現場での役割やスキルに応じて異なる特徴を持ち、鉄筋工事の効率性や品質向上に寄与します。

資格を取得することで、個人のキャリアが飛躍し、建設現場全体の安全性と品質が向上するだけでなく、社会全体に安心して利用できる建物を提供する一助となるでしょう。

 

 

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第4回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

本日は第4回鉄筋組立工事雑学講座!

今回は、鉄筋組立工事における品質管理と検査方法についてです。

 

 

鉄筋組立工事における品質管理と検査方法

鉄筋組立工事の品質管理は、建物の安全性や耐久性に直結するため、細心の注意が求められます。

正確な品質管理と検査を行うことで、鉄筋が設計通りに配置され、建物全体が計画通りの耐震性や耐荷重性を持つようにします。

この回では、品質管理の重要性や具体的な検査方法について詳しく解説します。

 

品質管理の重要性

鉄筋の配置や結束が正確に行われていないと、建物の安全性が損なわれるため、施工精度の高い品質管理が不可欠です。

また、鉄筋のかぶり厚さが不足していると、コンクリートが鉄筋を保護できず、早期に腐食が進む可能性があるため、これも確認が必要です。

こうした管理によって、設計どおりの耐震性や耐久性を実現することが可能となります。

 

 

検査の主なポイント

鉄筋の配置確認:

設計図通りの位置や間隔をチェック。

 

結束の強度確認:

鉄筋同士がしっかり固定されているかを確認。

 

かぶり厚さ確認:

適切なコンクリートの厚さを確保し、鉄筋を保護。

 

 

品質管理の流れ

材料の受け入れ検査:

規格に合った鉄筋を確認。

 

施工中の中間検査:

ズレや不足をその場で修正。

 

最終検査:

設計基準を満たしているか全体を確認。

正確な品質管理は、安全で耐久性の高い建物を作る基本です。

 

鉄筋工事に関するご相談はお気軽にお問い合わせください!

 

 

以上、第4回鉄筋組立工事雑学講座でした!

次回の第5回もお楽しみに!

 

 

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第3回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

本日は第3回鉄筋組立工事雑学講座!

今回は、鉄筋組立工事における安全対策についてです。

 

 

鉄筋組立工事における安全対策

鉄筋組立工事では、高所作業や重い鉄筋の取り扱いが伴うため、徹底した安全対策が必要です。

事故を防ぐための安全装備や作業手順の管理、環境への配慮が求められます。

この回では、鉄筋組立工事における具体的な安全対策について解説します。

 

 

安全対策の基本

安全教育と作業手順の徹底:

鉄筋組立工事では、作業員に対する安全教育が重要です。

作業前には危険箇所や注意事項について教育を行い、作業手順を徹底させることで事故リスクを低減します。

特に、高所作業を伴う場合は、転落防止策や保護具の着用に関する教育が欠かせません。

 

 

保護具の着用:

作業員は、ヘルメットや安全靴、安全帯などの保護具を必ず着用します。

また、鉄筋は重く硬いため、作業員の体を守るための手袋やプロテクターも装着します。

特に高所での作業時には安全帯を正しく装着し、転落事故を防ぎます。

 

 

作業環境の整理:

現場内を整理整頓し、鉄筋や工具が散乱しないようにします。

通路や作業スペースを確保することで、作業中の転倒や資材の落下を防ぐことができ、作業効率も向上します。

 

 

リスク管理と緊急対応 緊急時の対応策:

万が一の事故や災害時に備え、緊急対応マニュアルや連絡手段を用意し、応急処置方法を作業員に周知しておきます。

緊急時には迅速に避難や救助ができるよう、避難経路の確認や消火器の設置も徹底します。

 

 

以上、第3回鉄筋組立工事雑学講座でした!

次回の第4回もお楽しみに!

 

 

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第2回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!
サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、本日は第2回鉄筋組立工事雑学講座!

今回は、鉄筋組立工事の工程と手順についてです。

 

 

鉄筋組立工事の工程と手順

鉄筋組立工事には、計画から組立、結束、位置の確認といった一連の工程が含まれます。

それぞれの工程で適切な手順を踏むことで、精度の高い施工が可能となります。

この回では、鉄筋組立工事の工程とその手順について詳しく解説します。

 

 

鉄筋組立工事の基本工程

 

鉄筋配置図の確認と準備

鉄筋組立工事は、まず鉄筋配置図をもとに、鉄筋の種類や配置、結束方法を確認することから始まります。

配置図には、鉄筋の太さ、間隔、結束の位置が記載されているため、施工前にしっかりと確認します。

 

鉄筋の切断と加工

鉄筋は、設計図に従って必要な長さに切断され、曲げ加工が行われます。

加工には、専用の機械や道具を使用し、正確な寸法と角度で仕上げます。

切断や曲げが正確でないと、鉄筋が組み立てられた際にズレが生じるため、精密な加工が求められます。

 

鉄筋の配置

次に、切断・加工された鉄筋を現場に運び、図面に従って配置します。

鉄筋は水平および垂直に交差する形で配置され、一定の間隔が保たれるよう調整します。

配置の際には、鉄筋が動かないように仮留めやスペーサーを使って固定します。

 

鉄筋の結束

配置された鉄筋は、結束線(ワイヤー)を使って結束されます。

結束には手結束や専用の結束機が使用され、鉄筋がしっかりと固定されることで、コンクリート打設時のずれや移動が防止されます。

 

位置と寸法の確認

結束が完了したら、鉄筋の位置や間隔が設計図通りであるか確認します。

また、コンクリートかぶりの厚さ(鉄筋とコンクリート表面の距離)も測定し、必要な厚さが確保されていることを確認します。

これにより、鉄筋がコンクリートで保護され、錆びにくくなります。

 

 

以上、第2回鉄筋組立工事雑学講座でした!

次回の第3回もお楽しみに!

 

 

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第1回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!
サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

 

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

サカエ鋼業株式会社監修!

鉄筋組立工事雑学講座!

 

記念すべき第1回目のテーマは!

 

鉄筋組立工事の基本的な役割と重要性についてです!

 

 

鉄筋組立工事の役割

鉄筋組立工事は、鉄筋を適切に配置・結束し、建物や構造物の内部でコンクリートと一体化させるための工事です。

鉄筋の主な役割は、コンクリートを補強し、構造物が長期間にわたり安定して機能するようにすることです。

具体的には以下のような役割があります。

 

耐震性の確保
日本は地震が多い国であり、建物や構造物には高い耐震性が求められます。鉄筋は地震の揺れによって発生する引っ張り力や圧縮力を吸収し、コンクリートのひび割れや崩壊を防ぐ役割を担います。コンクリートは圧縮力に対して強いですが、引っ張り力には弱いため、鉄筋による補強が不可欠です。適切な鉄筋配置がされていると、建物全体の耐震性が向上し、安全性が確保されます。

 

耐久性の向上
コンクリートは水や湿気に弱く、長期間にわたって雨や雪にさらされると劣化しやすくなります。鉄筋をコンクリートの内部に配置することで、コンクリートのひび割れが生じた際にも構造物全体の強度を保つことができます。鉄筋がしっかりと結束されていれば、建物の耐久性が向上し、長期にわたり安定した状態を維持することが可能です。

 

耐荷重性の確保
建物や橋梁などの構造物には、人や車両の重量がかかります。この荷重に耐えるためには、鉄筋による補強が不可欠です。鉄筋が適切に配置され、コンクリートと一体化することで、構造物全体に均等に荷重が分散され、耐荷重性が向上します。これにより、建物や構造物は使用する人々の安全を確保しながら、劣化を防ぎます。

鉄筋組立工事の重要性

鉄筋組立工事の重要性は、建物や構造物の安全性や寿命を左右する要素であることにあります。

鉄筋が適切に配置されていないと、以下のような問題が発生しやすくなります。

 

構造物の強度低下
鉄筋が設計通りに配置されていない、または正しく結束されていない場合、コンクリートが破損しやすくなり、構造物全体の強度が低下します。強度不足の建物は、地震や強風といった外力に対して脆弱となり、崩壊のリスクが高まります。そのため、鉄筋組立工事は設計図通りに精密に行われることが不可欠です。

 鉄筋コンクリートの劣化防止
コンクリートは、乾燥や水分の影響で劣化しやすく、ひび割れや剥離が起こることがあります。しかし、内部に鉄筋が適切に配置されていると、劣化が始まった場合でも、鉄筋が骨組みとしての役割を果たし、全体の強度が保持されます。鉄筋が正しく配置されることで、構造物の寿命が延び、長期にわたって安定した状態を維持できるのです。

メンテナンスコストの削減
鉄筋が設計通りに配置され、正しい施工が行われていると、建物は経年劣化が少なく、メンテナンスや修繕の頻度が低くなります。鉄筋組立が不十分な場合、鉄筋が錆びたり、コンクリートのひび割れが発生しやすくなるため、補修費用が増大する可能性があります。最初にしっかりと鉄筋組立工事を行うことで、長期的に見てメンテナンスコストを抑えることができます。

建物の資産価値の維持
適切な鉄筋組立工事が行われている建物は、耐久性や安全性が高いため、資産価値も高くなります。特に、住宅や商業施設においては、資産価値の維持や向上が求められ、将来的な売却や賃貸を考慮した際にもメリットが大きいと言えます。構造の健全性が維持されることで、オーナーにとっても経済的な価値が増大するのです。

 

以上、第1回鉄筋組立工事雑学講座でした!

次回の第2回もお楽しみに!

 

 

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