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月別アーカイブ: 2025年8月

第19回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~チェックリスト&不具合ゼロのコツ~

「写真は足りてる?」「指摘が毎回同じ…」——配筋検査の“モヤモヤ”を解消するために、そのまま使えるチェックリスト指摘が消える現場ルールを公開。検査の再現性を上げて、是正・再検の手間を減らしましょう。📒✨


1|全体共通チェック(コピペOK)🧾

  • 施工図・配筋図・加工図の一致(最新リビジョンか)

  • 鉄筋径・本数・ピッチ(マーキングで見える化)

  • かぶり厚さ(スペーサー種・配置ピッチ)

  • 継手位置(千鳥・集中回避/禁止ゾーン遵守)

  • 定着長さ(折曲げR・フック形状)

  • 結束状態(交点抜け・緩み無し)

  • 開口補強(スリーブ・スリット周り)

  • 清掃(型枠内のゴミ・切屑ゼロ)

TIP💡:部位ごとに色スプレーでマーキング(梁=青、柱=赤、スラブ=黄など)→検査スピードUP。


2|部位別の“落とし穴”と対策 🕳️🛠️

  • 帯筋ピッチの乱れ/フックの向き間違い → 基準墨の見える化

  • 継手集中高さ方向で分散、機械式継手も検討

  • スターラップの端部処理・余長不足 → 折曲げ寸法の再確認

  • 梁端定着の“入り逃げ”不足 → 先組み&仮留めで確保

スラブ

  • 端部補強筋の入れ忘れ → 開口・端部は別紙で強調

  • 椅子間隔が広すぎ→たわみ→かぶり不足に直結


3|“指摘が消える”5つの現場ルール 📏

  1. 検査前日自主検査→是正→写真撮影を完了

  2. 密部テンプレ(梁端・柱頭・開口部)の定型写真を用意

  3. 指摘履歴チェックリストに落とし込み再発ゼロ化

  4. デカスケール白チョークで寸法が写真に写る化

  5. 指差し呼称:「スターラップ向き良し、ピッチ良し、かぶり良し」🗣️


4|写真管理:見せ方で“伝わる”が決まる 📸🗂️

  • 全景→部位→寸法アップの三段構成

  • 写真名は「日付_工区_部位_内容」

  • 是正後は同アングルで再撮→Before/Afterが一目で分かる


5|よくある不具合と“その場で直す”コツ 🔧

  • かぶり不足:椅子追加/スペーサー高さ交換

  • 継手かたより:数本抜き替え→千鳥

  • 結束緩み二重結束で再発防止

  • 曲げ寸法違い場内再加工は安全第一、無理はNG


6|打設直前・直後の注意 ⏱️

  • 直前:清掃→通し見→写真の順で抜け漏れゼロ

  • 打設中:バイブレータの当て過ぎNG、鉄筋移動に注意

  • 打設後:天端均し中スペーサー外れが無いか再点検


7|品質×コスト×工期をそろえる“DXの小ワザ” 💻📲

  • バーコード管理でロット追跡

  • クラウド写真台帳で共有スピードUP

  • チェックリストのフォーム化(スマホ入力→PDF自動出力)📑


配筋検査は“型化”すれば怖くない。チェックリストと写真運用を整えるだけで、是正回数・再検回数が確実に減ります。現場の実情に合わせたテンプレ提供教育同伴も行っています。お気軽にご相談ください。📞✨

 

 

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第18回鉄筋組立工事雑学講座

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サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~段取りと品質管理~

柱・梁・スラブ——建物の“骨”をつくる鉄筋工事は、段取り8割。加工図から搬入、建て込み、配筋検査、コンクリート打設までの勝ちパターンを、現場目線でわかりやすくまとめました。初めての方にも、品質と安全を両立できる実務のコツをご紹介します。✨


1|スタートは図と数量から:加工図 & バーリスト

  • 施工図・加工図の整合:断面記号・定着長さ・折曲げ寸法を相互チェック

  • バーリスト:径・本数・長さ・形状を整理し、加工場と納期を確定

  • 干渉確認:スリーブ・インサート・設備配管と早期に調整(開口補強筋の有無)

ワンポイント:梁端・柱頭の定着・継手集中は混みやすい。先に“密箇所の段取り”を決めると後が楽に。


2|搬入と保管:曲がり・錆・混載を防ぐ

  • ロット表示色分けタグで現場混在を防止

  • 水平養生端部保護で曲がり対策

  • 表面錆はワイヤーブラシで除去、異物付着はNG


3|建て込み・スペーサー・結束:かぶり厚さを守る

  • ハンガー筋・馬筋・椅子(スペーサー)でかぶり厚さを確実に確保

  • 結束ピッチは設計・仕様に従い、交点抜けゼロへ

  • スターラップの向き継手位置の千鳥配置を徹底

よくあるNG⚠️:スペーサーブロックの不足、端部のゲタ落ち。打設前の通し見で必ず拾う。


4|継手・定着の選定:重ね/圧接/機械式を使い分け

  • 重ね継手:コスト◎、ただし重ね長さと配置に注意

  • 圧接継手:性能◎、火気管理・記録が要

  • 機械式継手:省スペース◎、特に密配筋部柱梁接合部で有効

判断軸:施工性×スペース×要求性能。密集部は“細径多本数→太径少本数化”も検討。


5|スラブ・梁・柱の“詰まりポイント”対処

  • 梁端部:上フックの入り逃げを確保、はらみ防止に番線仮留め

  • 柱帯筋:ピッチと端部フックの向き確認

  • スラブ端部:見切り・開口周りの補強筋を忘れずに


6|検査→是正→再確認の流れ

  1. 自主検査(下請)→写真・スケール入りで記録

  2. 元請/設計検査→指摘是正

  3. 再検査是正完了写真を追記し、打設GO

写真は「全景→部位→寸法アップ」の3段構成が鉄板。


7|コンクリート打設時の注意 ☔️

  • 歩み板で鉄筋踏み抜き防止

  • バイブレータは鉄筋接触NG(移動・変形の原因)

  • 打設中のかぶり確認スペーサー落ち再点検


8|安全・環境:ゼロ災とクリーン現場を両立

  • 墜落・転落対策:手摺先行・親綱・フルハーネス

  • 切創対策:端部養生キャップ・手袋の選定

  • 端材分別:鉄スクラップ回収で資源循環♻️


鉄筋工事は、図面整合→搬入→建て込み→検査→打設段取り勝負。基本を徹底するだけで、手戻りとクレームは激減します。現場の状況に合わせた密部の解消計画継手選定も、お気軽にご相談ください。

 

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