皆さんこんにちは!
サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。
壁(耐力壁・耐震壁・非耐力壁)は、せん断と軸力の複合を面で受ける部材。施工ではダブル配筋(表・裏)が基本で、かぶり・スペーサー・継手の位置が命です。開口(ドア・窓・設備)周りは応力集中が起こりやすく、袖壁・垂壁・控壁の取り合いも複雑。ここでは壁立上げの段取り→配筋→開口補強→写真までの“ベストプラクティス”を解説します。🧩
1) ダブル配筋の原理
• 表筋・裏筋:互いに平行で、スペーサー(両面)によってかぶりを確保。
• せん断補強:直交配筋で面内せん断に抵抗。@は均一が基本だが、端部(縦端部・境界柱)は密配筋となることが多い。
• 境界部材:耐震壁端部に帯筋で拘束された「柱状」の領域が指示されることがある。帯筋135°と継手のずらしが肝。🗼
2) 施工順序
1. 墨出し・壁芯確認→控壁・袖壁の位置も同時にチェック。
2. 片側(裏側)配筋→スペーサー→もう片側(表側)の順。
3. 開口補強(四隅L筋・縦横増し)→サイド筋(端部の縦筋)→帯筋(境界部材がある場合)。
4. インサート・スリーブの三者調整は必ず事前に。現場で切ると“脆い壁”になる。🛠️
3) かぶりとスペーサー
• 壁厚が薄いほどかぶり不足が起きやすい。両面スペーサーを千鳥配置で。
• スペーサーの“影”が外観に出る仕上げの場合は樹脂系や小型を選定。」
4) 開口・端部の補強
• 開口四隅のL形補強+周辺の増し筋(1D/2D/3D)。
• 袖壁・垂壁との交差部は定着長と帯筋の通しを優先して順序を組む。
• 非耐力壁でもクラック誘発目地の計画を仕上げと連携。
5) 継手と配力の“整え”
• 同一断面集中を避ける。1/4〜1/3スパンずらしをルール化。
• 縦筋の継手は腰高以下に集中させない(割裂のリスク)。腰から上で段階的に。
6) よくあるNGとリカバリー
• 表裏のピッチ不一致→一枚のテンプレートで墨出し。ゲージで両面同時に確認。
• スペーサー不足→両面から押さえる“サンドイッチ法”で保持。
• 開口補強の範囲不足→実寸テープで“何D”を可視化して巡回。
7) 写真の撮り方
• 両面の@ピッチが同一である“合わせ”写真。
• 境界部材は帯筋のフック角度・継手のずらしが分かる斜めショット。
• 開口四隅L筋のアップ+全景のセット。📸
現場チェックリスト ✅ – 両面スペーサーは千鳥で足りている? – 開口補強は“1D/2D/3D”の範囲で増し済み? – 境界部材がある場合、帯筋135°・継手ずらしOK? – スリーブ・インサートは事前調整済み?
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皆さんこんにちは!
サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。
スラブ(床版)は一見“面”ですが、支点とスパン、荷重の向きで力の流れがガラッと変わります。ワンスパンの“一方向スラブ”か、柱に四周支持された“二方向スラブ”かで、上端筋・下端筋・配力筋の意味が違う。さらに温度・乾燥収縮が乗ってくるため、ひび割れを“どこで受け止めるか”の設計意図を施工で実現することが最大の仕事です。ここでは段取り→配筋→写真→是正の流れで、スラブの“効く”手順をまとめます。
1) 力の流れを現場の言葉に
• 一方向スラブ:主筋はスパン方向の下端が主役。支点(梁・壁・柱頭)では上端に負曲げが出るため、上端増しが必要。
• 二方向スラブ:十字に力が流れる。下端直交二層が基本、柱周りはパンチング(せん断)に注意。柱頭厚み(ドロップパネル)や頭付きスタッドが指示される場合も。
• 床荷重:仕上げ・間仕切・設備荷重を見込む“長期”と、人荷・台車など“短期”。打設中の施工荷重は別腹で、支保工の計画が重要。
2) スペーサーと“面の高さ”を決める
• チェアスペーサー(樹脂/コンクリート)で下端筋のかぶりを確保。@600〜@900を目安に“歩けるグリッド”で配置。
• 上端筋はサドルスペーサーやトラススペーサーで水平を出す。型枠押し・踏み抜きで沈むリスクに先手を。
• 端部逃げ:端部は型枠に押し付けられやすい。側面スペーサーの追加とタイバンドで保持。
3) 配筋の段取り
1. 通り芯・開口位置の墨→支保工水平→スペーサー配置。
2. 下端主筋・配力筋→開口補強(開口径に応じ1D/2D/3D範囲)。
3. 上端筋・ひび割れ制御筋(温度筋)→柱周りパンチング対策を忘れず。
4. 継手の“ずらし”:同一断面集中NG。1/4スパン以上離隔を基本に。
4) 開口・スリーブの鉄則
• 開口四隅のL形補強は必須。辺長の2D〜3Dを目安に増し筋。
• スリーブは事前の三者調整(鉄筋/型枠/設備)。現場での一方的カット禁止。切るなら補強詳細の指示→是正写真がセット。
5) ひび割れと“仕上げ”の関係
• 温度・乾燥収縮のひび割れは上端に出やすい。上端温度筋を正しいピッチで。
• ひび割れ幅の管理は目地・スリットの計画にも関係。仕上げ業者と可視化(実寸テープ)で共有。
6) よくあるNGとリカバリー
• 上端筋の“沈み”→サドル増設+増し結束。人の通行ルートを限定して再沈みを防止。
• 配力筋の欠落→平面図の“細線”指定を見落としやすい。色鉛筆で塗り分けて加工帳へ。
• 柱周りパンチング筋不足→打設前ミーティングで柱ごとのチェックシートを読み合わせ。
7) 写真の撮り方
• 上端温度筋の@ピッチが一目で分かるようピッチゲージを添える。
• 柱周り(パンチング対策)は通り芯表示+定規のセット写真。
• 開口補強は四隅L筋が入っている角度で。
現場チェックリスト ✅ – 支保工の水平・沈下管理はOK? – チェア/サドルのピッチと数量は足りている? – 上端温度筋の@は図面どおり? – 開口補強と柱周りパンチング対策は完了?
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