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皆さんこんにちは!
サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。
さて今回は
~チェックリスト&不具合ゼロのコツ~
「写真は足りてる?」「指摘が毎回同じ…」——配筋検査の“モヤモヤ”を解消するために、そのまま使えるチェックリストと指摘が消える現場ルールを公開。検査の再現性を上げて、是正・再検の手間を減らしましょう。📒✨
施工図・配筋図・加工図の一致(最新リビジョンか)
鉄筋径・本数・ピッチ(マーキングで見える化)
かぶり厚さ(スペーサー種・配置ピッチ)
継手位置(千鳥・集中回避/禁止ゾーン遵守)
定着長さ(折曲げR・フック形状)
結束状態(交点抜け・緩み無し)
開口補強(スリーブ・スリット周り)
清掃(型枠内のゴミ・切屑ゼロ)
TIP💡:部位ごとに色スプレーでマーキング(梁=青、柱=赤、スラブ=黄など)→検査スピードUP。
帯筋ピッチの乱れ/フックの向き間違い → 基準墨の見える化
継手集中 → 高さ方向で分散、機械式継手も検討
スターラップの端部処理・余長不足 → 折曲げ寸法の再確認
梁端定着の“入り逃げ”不足 → 先組み&仮留めで確保
端部補強筋の入れ忘れ → 開口・端部は別紙で強調
椅子間隔が広すぎ→たわみ→かぶり不足に直結
検査前日に自主検査→是正→写真撮影を完了
密部テンプレ(梁端・柱頭・開口部)の定型写真を用意
指摘履歴をチェックリストに落とし込み再発ゼロ化
デカスケール&白チョークで寸法が写真に写る化
指差し呼称:「スターラップ向き良し、ピッチ良し、かぶり良し」🗣️
全景→部位→寸法アップの三段構成
写真名は「日付_工区_部位_内容」
是正後は同アングルで再撮→Before/Afterが一目で分かる
かぶり不足:椅子追加/スペーサー高さ交換
継手かたより:数本抜き替え→千鳥へ
結束緩み:二重結束で再発防止
曲げ寸法違い:場内再加工は安全第一、無理はNG
直前:清掃→通し見→写真の順で抜け漏れゼロ
打設中:バイブレータの当て過ぎNG、鉄筋移動に注意
打設後:天端均し中にスペーサー外れが無いか再点検
バーコード管理でロット追跡
クラウド写真台帳で共有スピードUP
チェックリストのフォーム化(スマホ入力→PDF自動出力)📑
配筋検査は“型化”すれば怖くない。チェックリストと写真運用を整えるだけで、是正回数・再検回数が確実に減ります。現場の実情に合わせたテンプレ提供や教育同伴も行っています。お気軽にご相談ください。📞✨
サカエ鋼業株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
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さて今回は
~段取りと品質管理~
柱・梁・スラブ——建物の“骨”をつくる鉄筋工事は、段取り8割。加工図から搬入、建て込み、配筋検査、コンクリート打設までの勝ちパターンを、現場目線でわかりやすくまとめました。初めての方にも、品質と安全を両立できる実務のコツをご紹介します。✨
施工図・加工図の整合:断面記号・定着長さ・折曲げ寸法を相互チェック
バーリスト:径・本数・長さ・形状を整理し、加工場と納期を確定
干渉確認:スリーブ・インサート・設備配管と早期に調整(開口補強筋の有無)
ワンポイント:梁端・柱頭の定着・継手集中は混みやすい。先に“密箇所の段取り”を決めると後が楽に。
ロット表示・色分けタグで現場混在を防止
水平養生&端部保護で曲がり対策
表面錆はワイヤーブラシで除去、異物付着はNG
ハンガー筋・馬筋・椅子(スペーサー)でかぶり厚さを確実に確保
結束ピッチは設計・仕様に従い、交点抜けゼロへ
スターラップの向き・継手位置の千鳥配置を徹底
よくあるNG⚠️:スペーサーブロックの不足、端部のゲタ落ち。打設前の通し見で必ず拾う。
重ね継手:コスト◎、ただし重ね長さと配置に注意
圧接継手:性能◎、火気管理・記録が要
機械式継手:省スペース◎、特に密配筋部や柱梁接合部で有効
判断軸:施工性×スペース×要求性能。密集部は“細径多本数→太径少本数化”も検討。
梁端部:上フックの入り逃げを確保、はらみ防止に番線仮留め
柱帯筋:ピッチと端部フックの向き確認
スラブ端部:見切り・開口周りの補強筋を忘れずに
自主検査(下請)→写真・スケール入りで記録
元請/設計検査→指摘是正
再検査→是正完了写真を追記し、打設GO
写真は「全景→部位→寸法アップ」の3段構成が鉄板。
歩み板で鉄筋踏み抜き防止
バイブレータは鉄筋接触NG(移動・変形の原因)
打設中のかぶり確認・スペーサー落ち再点検
墜落・転落対策:手摺先行・親綱・フルハーネス
切創対策:端部養生キャップ・手袋の選定
端材分別:鉄スクラップ回収で資源循環♻️
鉄筋工事は、図面整合→搬入→建て込み→検査→打設の段取り勝負。基本を徹底するだけで、手戻りとクレームは激減します。現場の状況に合わせた密部の解消計画や継手選定も、お気軽にご相談ください。
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~経済的役割~
建築や土木工事において、鉄筋工事は「見えない基礎」を支える存在です。鉄筋コンクリート構造における“骨格”として建物の強度や耐震性を担保し、安全性と耐久性を実現するこの工事は、私たちの暮らしや社会基盤を物理的に支えています。
しかし鉄筋工事はそれだけでなく、建設産業の中で重要な経済的価値を持ち、雇用創出、地域経済、インフラ投資の促進、長期的な資産形成などに多大な影響を与えているのです。
鉄筋工事は、建築物やインフラを建設する際に必ず発生する基礎的工程であり、全体の施工スケジュールや品質を左右するキーワークです。
高層ビル・住宅・工場・橋梁・トンネルなど、多様な構造物の骨組みとして不可欠
鉄筋の精度が構造計算通りの耐震性・耐久性を保証し、建物の安全資産化に貢献
工程遅延を防ぎ、プロジェクト全体のコストパフォーマンスを左右
このように、鉄筋工事の正確性・効率性が建設プロジェクトの経済性を左右し、建設業全体の生産性・信頼性の土台となっています。
鉄筋工事は地域密着型の職種であり、地方経済を支える工種の一つです。
鉄筋工事業者は全国に中小企業を中心に多数存在し、地域ごとの需要に対応
現場では熟練工から若年層・外国人技能実習生まで幅広い雇用を吸収
加工センター(鉄筋加工場)や流通業者との連携により、地域内に資金が循環
特に都市開発や大型インフラ更新が活発な地域では、鉄筋工事業者の存在が地域建設力の維持=経済活性化の基盤となっています。
橋梁、高速道路、ダム、上下水道などのインフラ整備において、鉄筋工事は欠かせない役割を担っています。これらの公共投資と鉄筋工事は強く結びついており、国や自治体の財政出動が地域経済に波及する仕組みの中核となります。
公共事業では、鉄筋施工の受注により地場企業に数百~数千万円の発注
関連業種(型枠、コンクリート、重機、検査など)にも多面的な経済効果
災害復興事業やインフラ老朽化対策など、長期計画型の公共事業を支える
このように、鉄筋工事は「税金を使って終わり」ではなく、地域に雇用と技術継承を生み出す再投資の装置でもあるのです。
鉄筋工事によって強固な構造体が実現されることで、建物の耐久性・安全性が高まり、長期的な資産形成に寄与します。
高耐久構造によって、修繕・補強の頻度を減らし、長期的コストを削減
高品質な鉄筋施工は、マンションやビルの資産価値を維持・向上
耐震性の高い構造は、保険料や災害時の損害リスクも低減
これは、個人や企業の不動産投資だけでなく、公共施設の維持管理における行政コスト削減にもつながり、国家経済レベルでの資産管理にも影響を与えます。
鉄筋工事の精度や効率は、熟練技能者の技術力に支えられており、それ自体が“人的資本”としての経済的価値を持っています。
鉄筋技能士の国家資格や各種講習により、技能労働者のスキルが可視化・価値化
若手人材の育成により、将来の建設産業の基礎技術を維持
加工・施工のDX(デジタル化)により、技能の平準化と生産性向上が実現
鉄筋工事の現場で培われたノウハウと技術は、日本の建設業の品質基盤であり、海外でのインフラ支援や建設輸出にも活用される“経済資源”なのです。
鉄筋工事は見えないところで建物や社会インフラを支えていますが、実は以下のような経済的役割を強く担っているのです
建設産業全体の品質・効率を左右する起点
地域の雇用と企業活動を支える土台
公共投資の経済循環装置としての機能
建築物の資産価値を形成・維持
技術継承と技能者育成による人的資本の形成
これからの社会インフラがますます高度化・多様化していく中で、鉄筋工事の経済的役割はますます重要になるでしょう。
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さて今回は
~多様化~
鉄筋工事は、コンクリート構造物の強度や耐震性を支える“構造の骨格”として、建設現場の中核を担う工種です。かつては「寸法通りに組む」「現場で曲げる・縛る」が主流でしたが、近年は建築技術の高度化、施工効率の要求、環境配慮の観点から、鉄筋工事のあり方も大きく変わり始めています。
鉄筋工事における多様化の現状とその背景、未来への展望を技術・工法・人材・社会的意義の観点から深掘りして解説します。
近年、鉄筋の素材や形状そのものにも多様化が進んでいます。
異形鉄筋(D10〜D51):最も一般的で、多くの構造体に使用。
エポキシ樹脂被覆鉄筋:塩害や湿気の影響を受けにくく、海沿いや橋梁に最適。
ステンレス鉄筋:腐食耐性が極めて高く、長寿命が求められる建物に。
溶接閉鎖型フープ筋:地震時の破壊を防ぎ、耐震性を高める。
用途や地域環境、耐用年数に応じて、鉄筋も“選ぶ時代”に入っており、工事会社の材料選定能力が問われる時代となっています。
従来の鉄筋工事では、現場での曲げ・切断・結束が中心でしたが、最近ではプレファブリケーション(工場加工)やデジタル対応が進み、施工のあり方も変化しています。
工場での事前加工(プレカット・プレベンド)により、現場での加工負担を削減
ユニット鉄筋(鉄筋をパネル状にユニット化)で施工スピードを向上
機械結束(ツールタイ)やスポット溶接の導入により、人手不足対策に対応
BIM・3D鉄筋モデルの活用で、干渉確認や施工ミスの削減
これらは、生産性向上・施工品質の均一化・安全性向上に直結しており、現場と設計・工場が一体化する「次世代型の鉄筋工事」が現実のものとなりつつあります。
鉄筋工事は、建物だけでなく多岐にわたる構造物に対応しています。
ビル・マンションなどの一般建築物
橋梁・ダム・高速道路といったインフラ構造物
耐震補強・増築・補修といったリニューアル工事
免震・制振装置との組み合わせによる複合構造物
さらに、地下構造物(シールド工法・ケーソン工事など)や狭小地対応の特殊組立など、施工環境が厳しい現場でも求められる技術です。
鉄筋工事は「新築だけではない」時代に入り、“構造を作る”から“構造を支え直す”役割へと展開しているのです。
鉄筋工は「きつい・汚い・危険(3K)」の代名詞のように語られてきましたが、現在では働き方や人材確保の面でも多様化が進行しています。
女性鉄筋工(テツジョ)や若手職人の育成に取り組む企業の増加
外国人技能実習生・特定技能者の導入と、それに対応した教育体制の整備
ICT活用・ロボット支援による高齢者の就業継続
週休2日や完全週休制の導入による就業環境の改善
これらは、持続可能な建設業界の実現と、鉄筋工事業の社会的地位の向上にもつながっており、“人を育てる産業”としての使命も強くなっています。
鉄筋工事は、経済的な役割だけでなく、社会的インフラの安全と人命を守る役割を担っています。
地震に強い構造体づくりに貢献し、減災・防災の最前線に立つ技術
橋梁や高速道路の耐久性を支え、物流や経済活動の安定に寄与
耐久性の高い建物をつくることで、再建・修繕にかかる公費や環境負荷を削減
つまり、鉄筋工事は単なる「工事」ではなく、“社会と命を支える技術”としての使命を持った専門職種へと進化しているのです。
鉄筋工事は今、大きな転換期にあります。素材、施工技術、対象構造物、働き方、社会的意義そのすべてにおいて、進化と変化が求められています。
技術の進歩が生産性と品質を向上させ
現場の知恵とデジタル技術が融合し
人材の多様化が業界に新たな風を吹き込み
建設業界における安全・安心・持続性を実現していく
まさに、鉄筋工事の多様化とは「建築の未来を編み上げる力」そのものなのです。
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~一人前までの道のり~
鉄筋工事は、建築・土木構造物の「骨組み」を形づくる重要な仕事です。一人前の鉄筋職人になるためには、体力・技術・図面理解、そして責任感が必要です。未経験者が現場でどのようなプロセスを経て「一人前」と認められる職人になるのか、その具体的な道のりを段階ごとに紹介します。
鉄筋の荷運び・片付け
スペーサーや結束線の準備
先輩職人の補助作業(結束、手元作業)
鉄筋の種類や径(D13、D16など)
材料の置き方・運び方の基本
安全靴・ヘルメットなどの着用ルール
✅ ポイント:無理せず「覚える力」と「素直さ」が信頼の第一歩。
柱・梁など一部の配筋作業
結束作業の反復練習(ダブル・シングル)
図面の簡単な読み方の習得
正確な「かぶり厚」の確保
配筋間隔の測定と調整
加工済み鉄筋の扱い方・重ね継手の理解
✅ ポイント:「作業のなぜ?」を考えることが、職人としての視野を広げます。
柱・梁・スラブ全体の配筋を任される
加工図や配筋図の読み取りと段取り
新人のサポートやチェック役
スピードと精度の両立(加工と組立)
定着長・アンカー・フックなど構造知識
材料不足や図面変更への柔軟対応
✅ ポイント:現場監督や他職種との連携で「信頼される存在」になる。
材料の拾い出しと加工帳作成
配筋検査への対応と品質管理
工期管理・安全管理・後輩育成
複雑な図面を即座に理解・現場に落とし込む力
資格取得(鉄筋施工技能士1級など)で技術を裏付け
チームでの施工品質の底上げに寄与
✅ ポイント:「技術の見せ場」よりも「チームの完成度」が評価される領域です。
要素 | 内容 |
---|---|
反復力 | 同じ作業を何百回も正確にこなす職人気質 |
図面力 | 加工図・配筋図を正確に理解できる読解力 |
体力とケア | 炎天下や冬場の過酷な現場に耐えうるコンディション管理 |
責任感 | 目に見えなくなる構造物だからこそ「やり切る」姿勢 |
鉄筋工事で一人前になる道のりは、5年〜10年の長い時間がかかることもあります。しかし、建物の基盤を支える“誇りある仕事”であり、着実なスキルと信頼を積み上げた職人には、大きな尊敬と需要が待っています。
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さて今回は
~専門用語~
鉄筋工事は、建物や構造物の「骨格」をつくる非常に重要な作業であり、その正確な施工のために欠かせないのが「鉄筋図(配筋図)」です。図面には多数の専門用語や記号が使用されており、誤解のない理解が必要です。鉄筋工事で使われる図面の専門用語を体系的に解説します。
鉄筋図(配筋図)は、設計図をもとに鉄筋の位置・太さ・本数・加工形状などを詳細に示した図面です。施工者はこれをもとに材料を加工・組立します。図面を読み解く力は、鉄筋工としての基本スキルです。
表記 | 意味 |
---|---|
D13、D16、D22 | 鉄筋の太さを表す記号。D13=直径13mmの異形鉄筋。 |
@200(アット200) | 鉄筋の間隔が200mmごとに配置されるという意味。 |
SD295A | 鉄筋の強度区分。S(Steel)+D(Deformed)+295MPa。 |
T(トップ筋) | スラブ上端に配置される鉄筋。対してBはボトム筋。 |
L筋 | L字型に折り曲げた鉄筋。コーナーや補強で使用される。 |
用語 | 意味 |
---|---|
切断長(L) | 鉄筋を加工する際の全長。ミリ単位で記載される。 |
フック | 鉄筋の端部を引っ掛け形状に加工した部分。付着力強化に必要。 |
定着長 | コンクリートに埋め込まれた鉄筋の必要長さ。構造の安定に関係。 |
重ね継手 | 鉄筋同士を一定長さ重ねて接続する方法。許容長さがある。 |
ベンダー形状 | 鉄筋を折り曲げた形状の指示図。加工場への加工指示に使う。 |
用語 | 意味 |
---|---|
主筋 | 構造耐力を担う主要鉄筋。柱・梁・スラブで最も太く本数も多い。 |
あばら筋(帯筋) | 柱や梁を囲むように配置し、せん断力に耐えるための鉄筋。 |
腰筋・補強筋 | 構造補助として一時的・限定的に使用される鉄筋。 |
かぶり厚 | コンクリートの表面から鉄筋までの距離。防錆・耐火性に関係。 |
スペーサー | 配筋間隔やかぶり厚を確保するための補助具。 |
図面名称 | 内容 |
---|---|
配筋図(施工図) | 構造部ごとに鉄筋の配置や形状を示した図面。 |
加工帳 | 鉄筋の種類・長さ・本数・曲げ形状をまとめた指示書。 |
スラブ伏図・梁伏図 | 平面方向に見下ろして鉄筋の通り・位置を表示した図。 |
立面・伏図の両方を見る
同じ部位でも平面・断面で異なる情報があるため、両図の照合が必要。
曲げ形状は加工図で確認
現場での加工ミスを防ぐため、形状指示を明確に確認する。
コンクリート打設前に最終チェック
配筋状況・かぶり厚・継手位置などを第三者と再確認することが推奨。
鉄筋工事において図面を正確に理解し、必要な情報を読み取る力は、「施工の質」と「安全性」に直結します。専門用語を覚えることは、単なる知識ではなく、信頼される職人になるための第一歩です。
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今回は、鉄筋組立工事の「未来」に焦点を当ててお届けします。
建築・土木業界における技術革新は日進月歩。鉄筋工事の分野でも、人の経験値に依存していた作業が、AIやロボット技術によって変わり始めています。
未来の現場はどうなるのか?現場の生産性、環境対策、そして人材確保の観点から解説します。
BIMデータを活用することで、部材の寸法・曲げ角度・結束位置まで正確に可視化可能に。
手元図面による誤読が減り、ミスややり直しが激減。
作業の流れが明確になり、新人教育にも役立つ。
配筋状況をカメラで撮影し、AIが設計図と照合して誤差や結束ミスを自動検出。
人手不足のなかでも高品質な施工を維持できる体制へ。
繰り返し作業の多い「結束」工程を、自動ロボットが代替するプロジェクトが進行中。
現場の負担軽減・腰痛防止・作業スピード向上に効果。
国や自治体も「グリーン調達」の一環で、再生材の利用を推奨。
取引先の選定においても、CO₂排出量や環境対応が評価基準に。
重機・車両のEV化・ハイブリッド化
作業場のLED照明や太陽光発電パネルの導入
資材ロス削減・廃棄物のリサイクル徹底による「脱炭素」への挑戦
タブレットやスマホによる現場連絡・進捗管理
「紙図面の持ち歩き」から、「クラウド共有」へ
ICT化が若手の定着率向上につながっている事例も
VRでの鉄筋施工トレーニングシステムが登場
ベテランの作業手順を動画化し、若手に伝承
外国人技能実習生への対応も含め、多言語マニュアルの整備が進行中
地震や災害に強い構造物を支える「見えない技術」
環境にも人にもやさしい、スマート施工の最前線
技術者が誇りを持ち、若手が夢を描ける現場づくり
かつては“鉄”のイメージ通り「硬く、重く、きつい」とされた鉄筋工事。
しかしこれからは、「環境にやさしく、働きやすく、安心をつくる」業種へと進化していきます。
鉄筋組立工事は、単なる作業ではありません。
**建物と社会の“骨”をつくる仕事。**その誇りを次の世代へとつないでいきましょう。
次回もお楽しみに!
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サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。
今回は、建設工事に欠かせない「鉄筋組立工事」が、どのように“環境”と向き合っているのかを詳しく見ていきます。
建物の強度を決める鉄筋。構造物を支える“骨組み”をつくるこの仕事は、非常に重要である一方、見えないところで多くの環境課題とも直面しています。鉄筋工事の現場では、資材の大量消費、加工・溶接に伴うエネルギー消費、そして安全管理まで、多角的な配慮が求められているのです。
鉄筋工事は、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)など、あらゆる建築物・土木構造物においてコンクリート内部の「骨格」となる鉄筋を組み立てる工事です。
現場では以下のような工程が含まれます:
鉄筋の搬入・運搬
加工(切断・曲げ)
配置・結束(番線・結束線による手作業、または圧接)
コンクリート打設前の最終確認
鉄筋の精度がコンクリート構造体の耐震性・耐久性に直結するため、極めて高度な精度が求められる仕事です。
鉄筋そのものは製鉄工程において大量のCO₂を排出する資材です。
また、製品としての鉄筋も運搬や加工に膨大なエネルギーを要し、カーボンフットプリントが大きいことが指摘されています。
グラインダーやベンダー(曲げ機)、切断機などを用いた加工では、粉じんや火花が発生します。
これに伴う騒音・振動・火災リスクにも対応が必要です。
加工ミスや端材、余剰発注によって出る鉄筋の廃材は、リサイクル可能ではあるものの、適切な回収と分別処理が必要です。
配筋ミスがあれば、解体ややり直し作業でさらなる資源ロスも発生します。
鉄筋工事の現場では、以下のような環境配慮型の実践が進んでいます。
使用済み鉄筋やスクラップから再生された**「再生鉄筋(リサイクルバー)」**を導入する現場も増加。
国内の製鉄所では電炉方式によるCO₂削減も進行中。
鉄筋加工を現場ではなくプレカット工場で集中管理し、CADデータに基づく正確な加工で端材・ミスを最小限に。
工場内では粉じん・騒音対策も徹底され、現場の環境改善にも貢献。
配筋設計図をもとにしたBIM(Building Information Modeling)連携により、部材数や加工量を最適化。
デジタルツールによる施工管理が、ムダややり直しを防ぎます。
作業員の熱中症・火傷対策(特に夏場の溶接現場)
防音・防じんマスクの支給や作業間休憩の適正化
作業車両や搬入ルートのアイドリングストップ・時間帯調整
など、環境問題への取り組みは、作業員の健康と安全を守ることにも直結しているのです。
環境負荷が避けられない鉄筋工事ですが、それでも「どう減らすか」「どう共存するか」を真剣に考える現場が今、確実に増えてきています。
次回は、こうした課題を解決に導く“未来の鉄筋工事”について、テクノロジーと人材の視点からご紹介します!
次回もお楽しみに!
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本日は第12回鉄筋組立工事雑学講座!
さて今回は
~育成~
ということで、今回は、鉄筋工事における人材育成の課題と実践事例、これからの方向性について、現場の声を交えて深く解説していきます♪
こんにちは。私たちは、住宅やビル、公共施設、土木構造物などの現場で、鉄筋工事を専門に行っている施工業者です。
建設業界が今直面している最大の課題それは「人手不足と技術継承」。
中でも、鉄筋工事のような構造の根幹を支える仕事は、高い専門性と体力・安全意識・図面理解力を求められる職種のため、若手の参入が極端に少なくなっています。
鉄筋技能士1級・2級を持つ職人の多くが50代後半以上
「ベテラン頼み」の構造が続いており、次世代の担い手が不足
📉 厚生労働省の調査では、鉄筋業界の新規入職者は10年前の半数以下とも言われています。
「体力的にきつい」
「危険が多い」
「給与体系が不透明」
「成長が見えない」
💬 「一人前になる前に辞めてしまう」――それが多くの企業の悩みです。
技能実習生・特定技能人材の導入は進んでいるが、
言語・文化・技術の壁があり、定着率に課題
🌐 技能実習から特定技能への移行支援、教育体制の整備が求められています。
従来の「背中を見て覚える」スタイルでは、若手の不安は解消できません。
写真付き・動画付きの配筋マニュアル
図面の読み方/結束の方法/スペーサーの使い方 など
技能レベルを段階評価する「社内資格制度」の導入
📋 「何ができれば一人前か」が明確になることで、目標設定とやる気が変わります。
技能を持った職人が「教えるのが得意」とは限りません。
OJT(現場教育)を担うリーダークラスへの指導法研修
怒鳴らず・見守り・褒める“育てる文化”の醸成
チームでの教育ローテーション制度
👷♂️ 「育てる職人を育てる」ことが、長期的な組織力強化に繋がります。
固定給・昇給制度・家族手当など給与の安定化
資格取得支援(技能講習・学科対策)
安全研修や労災補償の整備
独立支援・職長研修などキャリアパスの明示
📌 「ここで働き続けたい」と思える安心感と成長の道筋が、人を育てる土台です。
ある中堅鉄筋業者では、以下を導入
作業の達成度を毎月評価
スキルアップごとに5000円ずつ昇給
年2回の面談でフィードバック
📈 結果:若手社員の1年後定着率が65% → 88%に向上
図面の読み方や配筋方法を母国語字幕付きで解説
スマートフォンでいつでも視聴可能
現場の実習生からの「分かりやすい」と好評
🌏 外国人材にも教育の見える化が有効です。
項目 | 変革の方向性 |
---|---|
技術 | IT活用(デジタル図面・施工管理アプリ)で若手も入りやすく |
教育 | 属人的ではない仕組み化・見える化を強化 |
組織 | 年齢・国籍・経験を超えた多様な人材チームの構築へ |
鉄筋工事は建物の「骨」をつくる仕事。
そしてそれを支えているのは、一人ひとりの職人たちの技術と誇りです。
見えないところを正確に
危険を未然に防ぎ
後工程にバトンをつなぐ
そのすべてを支えるのが、「人を育てるという文化」です。
育成はコストではなく投資。
未来をつくるために、今こそ“人材育成”に力を入れていきましょう。
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本日は第11回鉄筋組立工事雑学講座!
さて今回は
~設計から組み立て~
ということで、今回は、そんな鉄筋工事の「設計から組み立てまで」の流れを、実務経験に基づいた視点で深く解説いたします。
鉄筋工事は、建物の“骨格”をつくる極めて重要な工事です。見えない部分であるがゆえに、設計精度・施工精度のどちらも高いレベルが要求されます。
鉄筋はコンクリート構造物の「引張力」を担う素材です。
コンクリート:圧縮には強いが、引張には弱い
鉄筋:引張には強いが、圧縮には弱い
この両者の欠点を補い合い、強靭な構造を実現するのが「鉄筋コンクリート構造(RC構造)」です。
📌 鉄筋の配置や本数が適切でなければ、構造物の安全性に直結する重大な問題となります。
まず最初に、建築士や構造設計士によって作成された**構造図・鉄筋詳細図(配筋図)**を確認します。
梁・柱・スラブ・基礎ごとの配筋本数・間隔・継手位置などをチェック
断面寸法・かぶり厚(鉄筋からコンクリート外面までの距離)
フック(曲げ)・アンカーボルトとの取り合いなど
📐 図面の読み違いは、施工ミス・品質低下・是正工事の原因になるため、入念な確認が必要です。
施工図に基づいて、鉄筋を加工・運搬するための「加工帳(鉄筋リスト)」を作成します。
鉄筋径(D10〜D32など)と長さ
フックの形状(L型、U型、135度、90度など)
定着長さ・継手長さなどを含めた加工形状
🔧 ミリ単位の精度が求められるこの工程が、全体の品質を左右します。
加工帳をもとに、鉄筋を切断・曲げ加工します。
専用の鉄筋ベンダーやカッターを使用
加工精度は「±10mm以内」が原則(JASS 5など建築基準に準拠)
番線などでまとめ、タグ付けして搬入準備
📦 最近ではプレファブ化(工場加工)が進み、現場での加工を最小限に抑える傾向があります。
現場へ鉄筋を搬入し、施工階・作業エリアごとに分別配置します。
搬入計画(トラック・クレーンの段取り)
鉄筋の保管方法(雨除け・腐食防止)
各フロアへの仮置き・運搬経路確保
📌 鉄筋は重くて長いため、通行人や他工種との干渉に十分注意が必要です。
ここからが本番。設計図に基づいて鉄筋を正確な位置に、決められた方法で組み立てていきます。
鉄筋の配置(主筋・あばら筋・スターラップ)
結束線(番線)による手結び or 結束機使用
重ね継手の長さ確保(SD295、SD345など材質に応じて変化)
かぶり厚の確保(スペーサーブロックを活用)
📷 配筋完了後には、配筋検査(自主検査・設計監理者の検査)が行われます。
設計者・監理者による「配筋検査」
寸法・継手長さ・本数・間隔・かぶり厚のチェック
是正が必要な場合は指示に従い補修・報告書提出
💡 最近は写真付きの電子記録(配筋管理アプリ)の導入も進んでいます。
鉄筋検査が終わったら、次工程の型枠・コンクリート打設に移ります。
ここで大切なのが
鉄筋が動かないように型枠・バイブレーターによる慎重な作業
打設中にかぶり厚が変わらないようスペーサーを固定
📌 一度コンクリートを流し込めば、鉄筋は見えなくなる。
だからこそ、施工前と施工中の「確認と記録」が非常に重要です。
読み間違いひとつで大きな手戻りや構造欠陥に
教育・研修で図面の読み方を学ぶ機会が必須
熟練の職人ほど、「結束の早さ」「精度の高さ」が違う
経験と段取りの積み重ねが、現場の信頼を生む
他工種との工程調整
クレーン・荷揚げ班・型枠班との連携
重量物取り扱いのため、常に危険と隣り合わせ
👷♂️「一人ひとりの責任感」が、構造物全体の安全につながります。
鉄筋工事は、建物の根幹をつくる誇りある仕事です。
コンクリートに隠れてしまうけれど、その中には職人たちの知恵と技術、そして責任が詰まっています。
設計の精度
加工の正確さ
組立の丁寧さ
チームワークの強さ
これらがそろって初めて、「人の命を守る建物」が完成するのです。
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