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日別アーカイブ: 2025年5月19日

第14回鉄筋組立工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

サカエ鋼業株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

鉄筋組立工事の未来:デジタルと人が支える次世代建設現場


今回は、鉄筋組立工事の「未来」に焦点を当ててお届けします。

建築・土木業界における技術革新は日進月歩。鉄筋工事の分野でも、人の経験値に依存していた作業が、AIやロボット技術によって変わり始めています。

未来の現場はどうなるのか?現場の生産性、環境対策、そして人材確保の観点から解説します。


◆ デジタル鉄筋施工の時代へ

 

● BIM×鉄筋組立の連携強化

  • BIMデータを活用することで、部材の寸法・曲げ角度・結束位置まで正確に可視化可能に。

  • 手元図面による誤読が減り、ミスややり直しが激減。

  • 作業の流れが明確になり、新人教育にも役立つ。

● 配筋検査のAI化

  • 配筋状況をカメラで撮影し、AIが設計図と照合して誤差や結束ミスを自動検出

  • 人手不足のなかでも高品質な施工を維持できる体制へ。

● 鉄筋結束ロボットの実用化

  • 繰り返し作業の多い「結束」工程を、自動ロボットが代替するプロジェクトが進行中。

  • 現場の負担軽減・腰痛防止・作業スピード向上に効果。


◆ サステナブル建設と鉄筋工事

 

● 再生鉄鋼の標準化へ

  • 国や自治体も「グリーン調達」の一環で、再生材の利用を推奨

  • 取引先の選定においても、CO₂排出量や環境対応が評価基準に。

● カーボンニュートラルな現場づくり

  • 重機・車両のEV化・ハイブリッド化

  • 作業場のLED照明や太陽光発電パネルの導入

  • 資材ロス削減・廃棄物のリサイクル徹底による「脱炭素」への挑戦


◆ 働き方改革と職人の未来

 

● スマートデバイスで“脱・属人化”

  • タブレットやスマホによる現場連絡・進捗管理

  • 「紙図面の持ち歩き」から、「クラウド共有」へ

  • ICT化が若手の定着率向上につながっている事例も

● 技術伝承と人材育成

  • VRでの鉄筋施工トレーニングシステムが登場

  • ベテランの作業手順を動画化し、若手に伝承

  • 外国人技能実習生への対応も含め、多言語マニュアルの整備が進行中


◆ 鉄筋工事が支える“未来の社会基盤”

 

  • 地震や災害に強い構造物を支える「見えない技術」

  • 環境にも人にもやさしい、スマート施工の最前線

  • 技術者が誇りを持ち、若手が夢を描ける現場づくり


◆ まとめ:鉄筋工事の未来は、“強さ”だけでなく“やさしさ”へ

 

かつては“鉄”のイメージ通り「硬く、重く、きつい」とされた鉄筋工事。
しかしこれからは、「環境にやさしく、働きやすく、安心をつくる」業種へと進化していきます。

鉄筋組立工事は、単なる作業ではありません。
**建物と社会の“骨”をつくる仕事。**その誇りを次の世代へとつないでいきましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

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